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腰痛について知りましょう 【伸展型腰痛】

 どの世代の人でも多いのが腰痛だと思います。腰痛の原因は様々です。椎間板性・筋性・椎間関節性・仙腸関節性などに判別されます。

 まずは、どの動きで腰痛が出るかで原因も絞れらてきます。背中を反ると痛みが出るのか、背中を丸めると痛みが出るのか、体をひねると痛みが出るのかを判別する必要があります。

 今回は、背中を反る(体幹伸展)時の痛みについて記載していこうと思います。

 

 腰痛の発生源は、筋・筋膜・椎間板・関節・靭帯・関節包のすべてです。これらには、多くの侵害受容器が分布する。

*侵害受容器・・・痛みの受容器、これに刺激が入ると痛みに変換される

まずは、基礎となる骨についてです。図1が腰椎の解剖学的構造です。

図1


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体幹伸展時の解剖学的メカニカルストレス

・上下の棘突起のぶつかり(図2)

・上の椎体の下関節突起と下の椎体の下位椎弓板のぶつかり(図3)

図2             図3


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これらなどが、体幹伸展時の骨にかかる負担です。

 

次に、腰の筋肉についてです。腰背部筋には、多裂筋・腰部脊柱起立筋あとは、胸腰筋膜があります。

・多裂筋・・・腰背部筋のなかで1番内側にありま す。脊椎の椎間関節の滑走性の調整や、脊椎の安定性に関わってきます。(図4)

 

・腰部脊柱起立筋群・・・群と書いてある通り4つの繊維で構成されていて、多裂筋の外側に位置しています。働きとは、体幹の伸展、回旋に働き脊椎の方向性をコントロールしています。(図5)

 

 ・胸腰筋膜・・・腰部の筋だけではなく、様々な筋と連結しています。三層に分かれていて、後葉は頭蓋骨底から骨盤まであり、前葉や中葉は腹部の筋で大事な腹横筋とも連結しています。これは体感の安定性にとても関与しています。これに付着する筋の活動により張力が高まることがとても重要になってきます。

 

図4                                            図5


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 専門の方は評価が必要ですが、一般の方はなかなか難しいため、予防策を記していきます。評価に興味がある方は、次の記事で記載しますのでそちらをご覧ください。

 

 予防策としては、股関節を柔らかくすることが大事です!!股関節と腰痛関係があるの?と思う方もいると思います。腰痛だけに限りませんが、痛みはその周りの関節も注意してみる必要があります。

 

 痛みが出るということは、そこになんらかの負担がかかっていることになります。それは、その周りの関節の柔軟性や機能がうまく使えず、疼痛部位への負担になっていることが考えられるからです。

 

 そのため、腰痛に対しては股関節の柔軟が大事になります。股関節のストレッチであればなんでも構わないと思います。股関節が硬い人は、踵をついたまましゃがむ姿勢(ヤンキー座り)が取れないと思います。この姿勢は、しっかり股関節が曲がらないと、姿勢が取れないため評価に加え治療にも活かせるかなと思います。

 

 次に、腹横筋や多裂筋などの身体の深層の筋肉の不活動性を予防しましょう。これらの筋は体幹の安定性にとても重要で、体幹が安定しないと何をするにも負担部位が生じてきてしまいます。そのため、この二つの筋はとても重要になってきます!!

 

  私が腹横筋をアプローチする際は、仰向けで寝てもらい足は曲げた状態で深呼吸をします。ポイントとしてはおへそを背中につけるイメージです。10回程度で大丈夫です!そのあと、この呼吸をイメージしながら、同姿勢で足を交互に挙げ足踏みを行ったり、片足を浮かした状態で曲げ伸ばしをしたりなど足の運動を行ってください。

 

 多裂筋に関しては、四つ這いの姿勢で行います。初めは、片足だけを挙げて30秒保持しましょう。

片足が安定してきたら、違う側の手も挙げて30秒保持しましょう!保持の時間は徐々に伸ばしていくとさらに多裂筋の活動性が上がります。ポイントとしては、四つ這いの姿勢です。頭の後面から背中・お尻まで一直線になることがポイントです。この姿勢はご自身ではわかりづらいため、他の方に見てもらうか鏡をつかってやってみてください。

 

  腰痛は一筋縄では解消しません。姿勢や動作から来る腰痛もあります。疼痛緩和は理学療法士でなくとも可能ではありますが、姿勢、動作を解剖学的・運動学的・神経学的に分析し治療を行うのが理学療法士です。そして、再発しないよう動作指導なども行っています。

 

 今回のことでわかりづらいことなどがありますが、何かありましたらコメントでおっしゃって頂ければ画像など使用していきたいと思います。